紅葉を求めて「 冠着山 」へ

冠着山 」(かむりきやま)、またの名を「 姨捨山 」 (おばすてやま)」という。海抜 1252m
当地区の更級小学校では校歌にも歌われ学校登山をさせている里山です。
ちなみに私は戸倉小学校で学校登山は「五里が峰」と言う山でした。

神代の伝説は冠着について「天手力男命が天の岩戸を背負って天翔(あまがけ)てきたところ。あまりにも美しい峰に心ひかれ、ここでひと休みしようと冠をつけ直した」というものである。

たしかに北ないし南東からは冠ないしヘルメット型に見える火山円頂丘だが、南西および東からはとんがったピラミッド型でとても同一の山とは思えない。『信州百名山』のひとつにかぞえた著者の清水栄一は、「私が初めて山登りの楽しさを知ったのは、この小さな冠着山のみちびきであった」と記している。

国土地理院発行の地形図に、わざわざかっこ書きで姨捨山と別名の入っているわけは、平安時代からの観月の名所に棄老伝説が加わったことと無縁ではあるまい。いまから1100年ほど前の「古今和歌集」にある読人不詳の「わが心なぐさめかねつ更科や、おばすて山に照る月を見て」をはじめ、嘉永年間の歌川(安藤)広重の「姨捨十三景」などにある棚田や姨捨山の情景版画は、よりこの山を有名にしたと思われる。
なお、JR篠ノ井線姨捨駅付近の車窓からの眺めは「日本3大車窓風景」のひとつにかぞえられている。


この写真は、夕暮れに隣の坂城町より撮影したもので、一番左のピークが冠着山です。

私の家の部落は、一番右の山の裏側辺りです。つまり家の前の山からは、4山のピークを越えて行けば登れるはずであるが。。。。

またもや、一番楽なコースでの登頂でした。車から降りて、徒歩25分で?!
たぶん、更級小学校からは約3時間程度かな? 中腹まで車で行き坊城平からは約50分もかかります!!
と言うのは、千曲市側から見て裏側に林道があり、頂上直下に駐車場まであります。
今では誰でも登れる様になりました。



やはり、中腹辺りが一番の紅葉でした。黄色と緑の混ざりが何とも。。。



この冠着山の頂上直下には「 ぼこ抱き岩 」と岩があります。(ぼことは、こちらの方言で子供と言います)
つまり、遠くより見ると岩が子供を抱いている様に見えたので、その名前が付いたと思います。
でも、数十年前にこの地方で「松代群発地震」がありましたが、その時に「ぼこ」が剥がれ落ちてしまい現在の様な岩だけになりました。


結構、紅葉してますね!



冠着山の山頂は、千曲市(旧戸倉町)と筑北村(旧坂井村)の境界にもなります。山頂直下の駐車場は筑北村なので最近、素晴らしい案内板が出来ていました。



また、駐車場からの道は


こんな具合に良い道に整備されていました。



その道の脇には、「もみじの子供」が(今年の発芽したもの)1枚だけの葉を紅葉させていました。



また、その近くには「あけびの子供」もありました。



正式な名前は知りませんが、通称「どんぐりの木」も紅葉なのか色づいていました。



この道を10分程登りますと、やっと山道になります。

それでも、子供達やお年寄りの登山用に階段を作り整備されています。



丁度、この山道の登りに汗を一拭きする所に

なんて、看板がありました。



この先に、北東の山々が望める開けた所があり

の様な看板がありました。空気が冷たく晴れていれば、たぶん北アルプスが一望出来ると思います。
残念!今日はダメでした。



ようやく頂上が見える所に、懐かしい「木」がありました。

今から15〜16年前位に、我が子供達と一緒に今頃に登り、この木の下で「どんぐり」を拾い集めました。そして、その実を植木鉢に植えて翌年に発芽させて、現在では家の敷地に植わっており、毎年どんぐりを付けています。



見えた!これが頂上です。結構、広く南東と北西方向の景色は素晴らしいです。



これは、北の方向で手前が千曲市で右奥が川中島平です。右中から流れている川が千曲川です。



これは、南東を見た景色です。中央に千曲川が右から左へ流れ、隣の坂城町になります。

右奥が上田市になります。



中央のピークが9月24日に登頂した戸隠連峰の最高峰「高妻山」です。



南を見ると薄く別名信濃富士と呼ばれる「蓼科山」が(右上)



南東には、9月16日に縦走した根子岳(左の丸)と四阿山(右三角)が



西に白馬三山が!左から「白馬鑓ヶ岳」「杓子岳」「白馬岳」です。



北側の直下には、高速の長野道が 左へ(松本、諏訪方面)右へ(長野方面)



また、JR東の中央東線があり丁度、松本方面への電車が走っていました。

残念ながら、今でも単線です。


これが、「田毎の月」(たごとのつき)で有名な、段々畑です。



頂上、直下に大きなモミジの木が




モミジは、ちょっと変わった種(羽付き)を毎年付けて、風に乗せますので近くには子供達が沢山生えています。


こんな里山なんですが、結構!人気がありますのか、私が頂上にいる時に男女3名が登って来ました。
どちらから、聞いたら なな!何と神奈川県からと言う返事が戻って来てビックリしました。
昨日、美ヶ原を登り、今日は青木村の夫神山(おがみやま)を登ってから、此処へ来ました。これで帰りますと言っていました。
また、駐車場まで戻ると、元うら若かった4名の女性達が車で来て、登って行きました。
やっぱり、里山ブームでしょうかね!!

以上、 またね!