幻の桧沢岳へ

2/16(金)の早朝に親友のT君より電話あり、17(土)に山へ行くので!との事
夕刻、電話したら「 雪のない、群馬県の山へ 」との事でした。


17日の早朝、T宅へ行きT君の軽自動車へ登山道具を載せ替えて坂城(さかき)ICより群馬県方向へ
佐久市の抜けて、群馬県下仁田ICで降りて毎度の711(セブンイレブン)で昼食と非常食(パン)を買って、いざ桧沢岳へ向かう。

[桧沢岳(ひさわだけ)標高1133m 群馬百名山 群馬県南牧(なんもく)村

南牧村(なんもくむら)は、群馬県の西部に位置する村。

なんと、長野県にも「 南牧村 」あり、但し、読み方が「 みなみまきむら 」と読む


T君の持っていた群馬県の山々の本と西群馬の地図を頼りに向かいました。
桧沢岳は、本の説明では登山口がイマイチ不明で普通は、人家の裏庭より向かい、帰り道は沢道を下るとの事で、我々は沢道の方から向かう事にしました。
実は、このルートが失敗の元でした。


車で行ける所まで桧沢川に沿った林道を走り上げ、何とか駐車スペースに車を置き、登山の準備をしました。


午前10時半頃から桧沢川の道?(進行方向、川の右の道)を登り始めました。
テキストの本では、幾つかの堰堤を越えた当たりから川を渡り左側へ渡り、急坂を直登すると書いてありましたが、そんな道?!は無く、右へ右へと進んでしまい結局、尾根へ出たら尾根道を左へ向かえば行けるだろうと思い、沢道を進みました。


この沢道には、庭石にするには面白いと思う様な石英が入った石が沢山ありました。


途中の小高い場所には、ほこら(何かを祭った)もありました。


その内に、道らしい道も無くなり、なんだか判らない所をズルズル滑りながら直登し始めました。
もう少しで尾根へ出る?!と言う感じで進みました。



実際は、左の尾根へ行くはずが右へ進んでいたのです。
約海抜が1000m程へ来ると、道が無くなり「ケモノ道」を歩く事になってしまいました。
近くで「 ガサガサ! 」と言うので、その方向へ目をやると約50m程先の崖を5〜6匹位の日本鹿が逃げて行くではありませんか!写真を撮る間もありませんでしたが、鹿のお尻の白い所がハッキリ判りました。


ふと、足下を見れば彼らの糞がありました。



ようやく、尾根?と思われる所へ来ましたら、「 何と!違う尾根 」でした。
桧沢岳の尾根と全く違い、桧沢岳の尾根まで行くには相当深い谷を渡らなければならず
この時点で桧沢岳への登頂は諦める事になりました。



それからが大変な道! 「 ケモノ道 」を進む!



約1km程先に桧沢岳が見えました。△の山


そんな山道に、美しいの肌の木がありました。なんの木でしょうか?

シャラの木に似ていました。


ここまで来るには、相当の急坂道と言うか崖道を登り、足はガクガクでした。
疲労も出始め、取り合えず車のある沢を目指して下るしかありませんでした。
確かに登るより下りの方が楽でしたが、細かな石の道無き道なので相当の神経を使い下って来ました。


また、この時点でデジカメの電池も切れてしまいました。

適当な沢の広い場所を探し、12時半頃に遅い昼飯としました。
いつもの様にガスでお湯を沸かして、「 なめこのみそ汁 」で握り飯を食べました。
腹が空いていたので、これ又「 美味しかった 」です。


結局、桧沢岳は「 まぼろし 」で終わってしまいました。
結構な運動量で、普段の運動不足が解消されただけでも良しと思いました。


車に戻り、もう一度テキストを読み直して正規の登山道を探しに出掛けました。
やっぱり、この登山道は人の庭先を抜けて登る様でした。


帰り道は、高速を使わない一般道で長野県へ向かう事にしましたが、群馬の山奥からは
長野へ向かうには峠道しかありません。

十石峠 」と「 ぶどう峠 」がありますが、いずれも冬季は通行止めでしたので、更に北側にある
田口峠 」を目指し進みましたら、どうも通行可能の様でしたので(普通車がやっとこ通れる道)
進みました。


地図では「 ヘアピンとコナーが続くやや荒れた舗装道路 」との事でした。
案の定、悪路でしたがどうも此処は「 秋の紅葉の名所 」の様でした。

それでも、午後4時頃には長野県に入る事が出来ました。
佐久市(旧臼田町)を抜けて、浅科〜望月〜立科〜丸子〜上田を通過して午後の6時頃には自宅に戻る事が出来ました。

まあ、今日の桧沢岳登山は空振りの「まぼろし」になってしまいました。

では、またネ!