杏の貴公子 「 ハーコット 」について 改訂2版

ここ、長野県の 長野市より南東方向にある千曲市内は

県内でも有数の杏畑の多い場所です。

昔から 「 善光寺の鐘の音が聞こえる所までが杏の成る場所 」と言われた様に

千曲市の 森地区は 昔から杏の専業農家が多く、杏畑が多く残っている場所です。

昔から 一目十万本 と言われるほど 全国一の杏の産地 で

4月の始め頃には、地区一面にピンクに染まり春の訪れを告げています。


杏栽培の歴史は古く、江戸時代から信州松代藩が栽培を奨励したことや

気候風土が適していたことから、杏栽培の中心地として発展してきており、

花の開花時期には多くの観光客が訪れ、観光面でも地域の発展に大きく貢献しています。
http://www.ja-chikuma.iijan.or.jp/anzu/index.php


我が家の地区も、この地区の隣りの 隣りの 更級( さらしな )地区

昔から杏の栽培は行われています。


さて、最近 杏も りんごや柑橘類と同じ様に

酸っぱい品種から、甘い品種への改良が急速に進んでおります。

まあ、生食用ですが!


そんな杏の世界でも、初夏のフルーツとも言える杏が「 ハーコット 」です。


まず、杏について書きますと( 私の持っている本によると )

世界にある杏の種類は、日本あんず と ヨーロッパあんず と

ヨーロッパと日本あんずの交配雑種の3つのグループがあります。



日本あんずの特長は、

果実が裂果しにくい。香りはさほど強くありません。

花は綺麗で赤みの強い桃色に咲きます。


ヨーロッパあんずの特長は、

果実の甘みと香りは強く、生食向きです。乾燥地帯で改良された為

日本の気候では、果実が裂果しやすく、育てにくい品種です。



近年、日本あんずとヨーロッパあんずを交配した品種も育成されています。


ハーコット 」は、ヨーロッパあんずに近く、カナダで育成された品種で

果実は80gと大きく、果肉が厚く、糖度は15%程度の甘さです。

熟期/収穫は7月の声を聞いてからです。


これと同じ様な境遇で「 ゴールドコット 」と言う品種もあります。


ただ、近年になって登場しまして、やはり 当地区での育成に難しさがあり

植えている農家は、少ない様です。


私の親戚の畑には、成木が2本と成長期の物が8本程ありますが

成長期の物は、昨年でも十数個しか採れませんでした。( 霜の被害を受けたからかもね )


この杏の木は、他の品種に比べて 花の色が濃い様に思います。

また、新芽が他の品種と違い、赤っぽいですので、遠くから見ても判別出来ます。


果実は、日本あんずと比べますと

少し、肌が荒っぽい様に思いますが、

樹上で陽に当たった果実は素晴らし発色をしています。

樹上完熟の果実を枝から収穫する感触は、やはり 日本あんず と違います。


ただ、欠点もあります。

雨に弱い事です。 この品種の収穫は露の時期ですので困ります。

この時期は、雨が上がると気温も上昇しますので、完熟が更に進み

こんな、ことになります。

この「 ハーコット 」は、他の品種に比べて

タネの剥離が良いのです。 つまり、完熟状態が進むと収穫時に

タネがコロコロしている時があります。

こんな時に、雨の雫が果実に入ると、中のタネの回りが カビ てしまいます。

2006年に出荷した時に、お客様より指摘されて、私自身 ビックリしました。

つまり、樹上完熟での収穫が厄介なのです。



まあ、今年の露が去年の様にカラ露である事を願いたいところです。


こんな事を除けば、こんな甘い、旨い あんずは、他に無いでしょう。


昨年は、開花後の霜を受けてしまい、全滅状態でしたが

それでも、収穫出来た「 ハーコット 」(約20kg)を全て買い上げて

私のリピター様へサンプル出荷をして、味わって頂きました。


今年は、豊作の様ですが 農作物は 「 豊作貧乏 」なんて事もありますからね!

まあ、この「 ハーコット 」の市場価格は、インターネットで「 ハーコット 」を検索すれば

ビックリする位なお値段をしています。


さて、『 樹上完熟 』では リピター様への予約案内で

2kg までとしましたが

親戚と交渉の結果、お一人様で 1kgを増やして 3kgまでとします。

特別価格で、 ¥800円/kg とします。  3kgで¥2.400円 となります。

高いか安いかは、皆さんが判断して下さい。


問題は、どの様な箱で梱包してお送りするかが課題です。


但し、量に限りがありますので、早めに締め切ります。


また、新規のお客様の開拓の為に、オークション出品をしますが

リピター様は、落札をしないで下さいね。

オークションでは、¥2.000円/箱 〜 のスタートとなり、2kg箱で 限定3〜5名と考えています。

希望価格は、¥2.200円/箱 の予定です。たぶん、即 落札となるでしょうかね?!


やっぱり、20日の午前11時に出品して 午後19時45分に完売になりました。

もう、一回ほど出品を予定していますが。。


現在、樹上完熟 では 『 樹上完熟 の あんず 』の 予約を 承っております。

詳しくは、
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080516

を見てね!!


所で、今日は面白い天気でしたね。

横殴りの雨が止み、青空が!

朝、前の山に掛かっていた霧も早めに消えていきました。

こんな、雨上がりの ヤマボウシの花は綺麗でした。

早朝の散歩が出来なかった、愛犬モコは別荘で丸くなっていました。(猫みたい)

こんな天気では、散歩が無い事を知っているので騒ぎません。

でも、雨が上がると 連れて行けとばかりに 甘ったれた声で鳴きます。

つまり、散歩が終わるまで 朝食は無かったのです。




じゃあ、またネ!