久々にヒスイ峡へ

台風や秋雨前線で週末の天気は荒れる様なので

友人のT君と共に、久々に糸魚川上流の小滝川流域にあるヒスイ峡へ行きました。
http://www.city.itoigawa.niigata.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::1264

この小滝ヒスイ峡は、JR小滝駅から姫川の支流 小滝川沿いにあり

標高1188mの明星山の脇にあります。


この一帯は、日本でも有数のヒスイの原石が見られる場所で

約150mの川床には、大きな蛇紋岩が点在しており、その岩群の中に

白色、紫色、緑色のヒスイの原石が見られます。


もちろん、天然記念物に指定されている所ですので持ち帰りは出来ませんが!!


この場所より、更に北西側には 橋立ヒスイ峡もあり ヒスイのメッカの場所です。

但し、フラっと出掛けても ヒスイが拾えるなんて事は、まず無理ですが。。。


当地からは、白馬へ向かうオリンピック道路から148号線を糸魚川方向へ

そして、小谷村を過ぎて 大所トンネルの次のトンネルの出た所から

左に曲がり、山之坊と言う山村部落へ山林道を登り上げます。


この登りからは、あの百名山の 雨飾山 1963m を見渡す事が出来ます。


この一帯は、数万年も浸食された険しい山々が点在しており

なかなかの景色です。


そして、大峰峠を越えると 小滝ヒスイ峡のシンボル的な 明星山が目の前に!


この明星山は、石灰岩で出来た岩峰で 日本有数のロッククライミングゲレンデでも有名です。

そして、南壁直下にヒスイ峡があるのです。


峠道を下って行くと、高浪の池( 標高535m )があり、一年中豊かな水をたたえています。


池の回りには、ロッジや売店、キャンプ場等もあります。


林道の回りには、コナラ、ケヤキ、ブナなどの林があり サラシナショウマが沢山咲いていました。


ここの、サラシナショウマは栄養が良いのか? ほかに比べて大きい様な気がします。


ここへは、寄らずに 更に小滝川方向へ下ります。


ご覧の様に、記念物に指定された川床には、観光客(赤矢印)がいました。

水色の → が、ヒスイの原石です。


小滝川の水も冷たく、透き通っています。


ここまで、下って見ると 明星山の岸壁には圧倒されますね。


この南壁の前には、ヒスイを売っている売店があります。


ヒスイ峡が天然記念物なのですが、この範囲(150m)以外の地域でもヒスイを拾う事が出来ます。


何年か前に、ここの上流へ訪れた時に こんな事がありました。

上流へ向かう林道を走っていたら、後からパトカーが!!

そして、河原へ入って車を止めたら、新潟県警の警察官が 「 君かね!」なんて質問するので

何ですか?って言ったら、「河川敷で道具を使ってヒスイの原石を削っている!」と

通報があったとの事!!  そして、奥の方で音がしたので行って見ると

「 なんと! 発電機と削岩機で原石のある部分を! 」 

もちろん、この男性は逮捕まではされませんでしたが、厳重注意!!されていました。



県警の警察官に聞いて見ると、道具を使っての収集はダメとの事と景観を損ねる様な事もダメとの

事でした。 指定区域以外で 手で持てる様な原石を持ち帰る程度でしたら

許される様です。


それにしても、嵐の後などに地元の人達が河川敷に入り

探索をしているので、まあ 原石を拾うなんて 奇跡に等しいのです。



明星山の南壁には、ヒスイ峡を一望出来る展望台があるので

ここで、いつもの様に 昼飯タイムを摂っていると

明星山の南壁から声が聞こえたので、見上げて見ると

何と! ロッククライミングで、この断崖を登っているクライマーが2人いました。


命知らずのクライマーなのか! 凄い の一言でした。


小滝川から見ると、登り口なんて 垂直 に近いですし、途中にはオーバーハングもあります。


おにぎりを口にくわえたまま、見とれていました。


そして、売店に戻り 特価品のヒスイの原石 約20kg程の塊 を 数千円で買い求めました。

もちろん、自宅の山野草庭園に置く予定です。


それから、T君は行った事が無いとのことで、糸魚川市内の山の上にある

フォッサマグナ ミュージアム と言う 石の博物館(\500円)へ行きました。
http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/outline-menu/01outline-fmm/01fmm.html#what's%20Fossa%20Magna

ここの入口には、多々のヒスイ原石が置かれていて、なかなかの景観でした。

ここへ来れば、糸魚川近辺や日本、いや世界中の珍しい石が見られます。


ここで、軽く15分ばかり休憩(昼寝)をしてから、

一気に2時間ノンストップで自宅へ舞い戻って来ました。


では、 またネ!