この 暖かさで セツブンソウ群落地では、

『 セツブンソウ観察日記 1 』

案の定、14日は日中も暖かくなり

今朝の朝刊の記事では、長野県内の最低気温が5月上旬〜6月上旬並となったとの事でした。


昨日の、私のブログに書きました様に 私の庭の鉢に植えてある 

セツブンソウが芽吹きをしていたので、 もしかしたら! と思い 近くにある

セツブンソウ大群落地へ車を走らせました。


この場所は、丁度 しなの鉄道 「 戸倉駅 」 裏手の 自在山(じざいさん)と言う山の

天狗公園の右奥斜面にあります。


私の自宅からは、車で5分程度の場所です。


さすがに、未だ この時期ですので 誰も 来ていませんでした。

ただ、天狗公園へ散策に来ている方は、多々見受けられました。


一昨日の雨で、セツブンソウ大群落地までの林道は、全く 雪がありませんので、


歩きやすい林道に変身しておりました。  一応、長靴を履いて行きましたが。。


所で、セツブンソウ

スプリングエフェメラの仲間で、早春の一時期だけ現れて、回りの木の葉が生い茂る頃に
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%AB

地上から全く姿を消してしまう山野草の仲間です。


彼らは、春の暖かさを感じると 一目散に芽吹き 回りの木々の葉が開くと

太陽の光が届かなくなってしまい、生長する事が出来ない為に

この数ヶ月の間に、大きな花を開花させて受粉や葉で栄養を作り、根っこに栄養を貯めて

地上部は枯れても、地下部では来年の芽吹きに向けて長い眠りに入る山野草です。

この仲間には、アズマイチゲキクザキイチゲニリンソウセツブンソウ等があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B2
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%B6%E3%82%AD%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B2
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%82%A6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%84%E3%83%96%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%82%A6



昨年のセツブンソウ状況を知るべき、2008年の私の写真ファイルを見ましたら

2/22 で、 こんなに残雪がありました。


セツブンソウ大群落地までの林道も、車で入れない程の積雪があり

また、群落地内の上段の散策路も、こんな具合でしたので 当然に雪の下でした。


そして、3月の11日に行った時も まだ、こんなに残雪が残っていましたが


やっと、セツブンソウ達の芽を、落ち葉の中で確認をしました。


ところで、昨日のセツブンソウ大群落地の前は、 こんな感じで 全く 残雪はありませんでした。


もしや!と期待して、 群落地の階段を上がり 上段の群生場を覗くと


ご覧の様に 緑 緑 しているのは、シダ だけでしたが

それでも、 この場所は セツブンソウ大群落地の中でも 一番の場所ですので


( 昨年では、この位に咲く場所なのです。 )

腰を下ろして、じっくりと 落ち葉を 覗き込みましたら

( こんな時は、絶対に落ち葉をかき回してはいけません!! )

やっぱり セツブンソウは この暖かさを知って いたのです。

ここに! 

あそこに! 

こっちにも! と 芽吹きを始めていました。


未だ、芽吹きを始めたばかりですので、葉っぱすら 開いていませんので

落ち葉と同化しており、一見 見ても 判らないのです。


1本 見つけると あそこにもって感じで 芽吹く姿が 判ります。

1本だけ 花芽が見えましたが 未だ 開花する 元気はなかった様です。


それでも、凄いと思ったのは この写真の様に シダの葉の間から 芽吹きをしていました。


一人占めして、写真を撮っていたら、下の方から声が聞こえましたので

振り返ってみたら、年配の女性(おばさん風の方)2人が登って来ました。


「 ね〜! 出ている? 」って、お声掛けがあったので

「 ここまで、登って来た甲斐が。。 」と 言うと、足取り早く登って来ました。

「 や〜、嬉しい! 今日は暖かかったので もしやと思い! 」 小諸から来たと言っていました。

やっぱり、物好きはいるのですね!!


この場所は、甲信越地域では 最高のセツブンソウ大群落地と自負しています。

一見、見る価値はありますので お越し下さいね。
ただ、不思議なのは セツブンソウは一般的に石灰岩が産出される地方で多く自生しており

埼玉県秩父地方,兵庫県から京都府にかけての地域,岡山県西部,三重県鈴鹿山系などの
石灰岩や蛇紋岩地帯の周辺に多いが

長野県ですと、他に塩尻市宗賀日出塩地区ぐらいで、千曲市は北限かもね。


尚、千曲市でも この戸倉地籍 と 

倉科地籍 の2箇所が 確認されています。

今日も、朝から大夫天気が良さそうなので、もしかしたら開花する物もあるかもね?!


これから、順次 セツブンソウ群落地の情報をブログに載せて行きますのでご期待しててね。



昨年の約1ヶ月間 セツブンソウ関連のブログです。 クリックして見てね。
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080223
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080227
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080303
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では、またネ!