今年 初の『 一夜山(いちやさん) 』へ

面白い名前の山ですね。 ここは、戸隠連山の南西にある 単独峰の山です。 
http://w1.avis.ne.jp/~nakajima/kaisetuhoku/ichiytxt.htm

07年のブログでは
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20070521


今回は、友人のT君と共に 春の山野草探索 と 北西にある山々の

雪解け状況を観察に出掛けました。


丁度、この山の裏には、あのミズバショウで有名になった 奥裾花自然園があります。
http://www.shinshu-tabi.com/kinasa.html

そして、その横には 中西山があります。 ここも、春の山野草が観察出来る場所です。
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20060903
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080613


自宅を9時に出発して、裏道から長野市へ入りましたが、善光寺のご開帳の為なのか

市内へ入る道路は、一寸ズリでした。

急遽、先日 戸隠へ向かった 回り道を通る事となりました。
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20090505

本来であれば、市内の信州大学教育学部 )の信号を左に曲がれば( 406号線 )

一直線で 鬼無里( きなさ )まで行けるはずであったが断念となった。


それでも、急げば回れ で 中条経由で小川へ そして、鬼無里へ入れましたが



財又から西越開拓地までの林道に入った途端、またまた土砂崩れの復旧作業で

通行止めとなっていた。

この為、更に戸隠へ向かう大望峠へ向かい 品沢高原経由で向かう事となる。


品沢へ向かうと 目の前に戸隠の西岳付近が


ここからは、戸隠連山(西岳)の横腹を抜ける 西岳林道を通りますが

途中で、一夜山が見えました。 後の雪景色は北アルプスです。


この林道の真横上は、戸隠の崖が見えて ちょっと怖い林道です。


こんな、大岩が落ちている!

 

まあ、早々に抜ける ( 友人のT君は、この道が嫌いらしい )

途中には、山菜採りと思われる車が何台か止まっていました。


結局、11時頃に 駐車場へ到着した。 先客の人か1台の車が

ここから、林道に沿って登ります。 約1時間程度となります。


途中で、重機の音がしたので 近づいて見ると

来週にある 一夜山の山開き の為 登り道を整備している との事でした。


こんな、低い山でも 未だ雪が残っているのです。

この山の横腹は、なんと その昔に 奥裾花ダムの工事で砕石した後があるのです。

この工事で、一夜山の山形が半減してしまった。 人間って、自然破壊が好きなのですね。



実は、この一夜山周辺は 隠れた山野草の宝庫なのですが、ちょっと残念に思います。


林道の脇に 毎年 シラネアオイの咲く場所があり 今日も ここへ行って見ると

やっと、蕾が出始めていましたし


1本は、これから咲く準備をしていました。 やっぱり、残雪のせいか遅いですね。


林道脇では、あのショウジョバカマが咲き誇っていました。


今回の登山目的でもある ヤマシャクヤクの探索をしながら登って行くと

やっぱり、目的の場所には 芽が出ていました。

これで、4〜5年生 です。 この一夜山では、下界と違って やはり成長が遅い様に思います。


傾斜のキツイ林道も この様に 整備されていました。

それにしても、登りはキツイです。 また、直射日光も当たり 汗が吹き出る。


またまた、ヤマシャクヤクが!

今度は、花芽を持っていました。


ようやく、開ける場所が見えて来た。 この坂が キツイのです。


ここまで来ると 戸隠連峰と中西山等が良く見えます。 中西山の沢筋には残雪が


そして、遠くに 金山、焼山、火打山が見えました。

この場所は、あの砕石崖の上辺りとなります。



更に登りあげると 頂上が見えて来ました。12時10分到着


やはり、先客が  聞いて見ると 裏の白馬村から来た 夫婦でした。


頂上から見る 飯縄山 です。 左は戸隠の山です。


そして、戸隠連峰の最高峰 高妻山が 左のピークが 乙妻山 です。

自宅の方から見る 高妻とは 全く山の姿が違います。 右手前が戸隠連山です。


山頂にも残雪がありました。


所が、残念に 昔に比べて 頂上の周りのヤブが刈られているのです。


このヤブの直下は、山野草の宝庫だったのですが 低いヤブまで刈られているので

日影で生きていた山野草達は、強い日射しや風、雪等によって

たぶん、近い将来は 頂上付近の山野草達は全滅となるであろう!!

ヤマシャクヤクが一杯あったのに、ほとんど見あたらない。

また、その子供達と思われる 2年 3年生のヤマシャクヤクも その存在や生えている場所が

解らなければ、たぶん人に踏まれて絶えてしまうと思います。


昔、ヤブの下で小さな白い花を咲かせていたサンカヨウも全く見あたらなかったです。


景色や景観を優先にしての刈り払いは、勘弁してほしいと思います。

非常に残念です。

昼食後、1時半に下り始めますが 途中の林道脇のヤブへ入り 山野草を見に

山菜のコゴミ(クサソテツ

 

フデリンドウと思われる 小さな花が咲いていましたし


こんなに大きな葉のエンレイソウが咲いていました。


また、林道の脇では ギブシが花を


そして、ガマズミが咲いていたり


山桜が満開でした。


この一夜山では、やはり 駐車場の周りにある林が 実は隠れた山野草の宝庫なのです。

あの、頂上になかった サンカヨウの群生した塊が そして、丁度 満開でしたし


春の花には珍しい 青い花の ラショウモンカズラ が咲いていました。


そして、その花を接写して見ると なんと、花びらに毛?が生えていたのです。


更に、水の湧き出ている所では、ミズバショウが群落となって咲いていました。



今回も、林に入って 面白い発見をしました。

それは、あの エンレイソウで 普通は 茶色の花なのですが

白花は ミヤマエンレイソウ(別名 シロバナエンレイソウ) と呼んでいるが


この林で発見をしたが、 なんと! この間の子らしき モノを見つけた!のだ


しかも、その群生地に一緒に咲いていたのである。


もちろん、T君も初めてで 感激をしていました。

今回の一夜山登山は、そんな意味で 行った甲斐がありました。



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