蝶ヶ岳、常念岳へ縦走 2

16〜17日 1泊2日で  蝶ヶ岳 から 常念岳 へ 縦走して来ました。

2日間に掛かり、山行報告をしたいと思います。


その 2  常念へ


早朝の4時頃から、ヒュッテの大部屋は騒がしくなった。

どうやら、昨日と違い 窓の外を見ると 明るく なっていました。


それーってばかりに起きて、防寒具に 上下にフリース その上にヤッケを纏い

カメラを入れた、ナップザックを持って 外へ出る。


真上の空は、真っ暗で 満天の星が! 

空気が冷たい! 無風状態! 最高の天気だ!!



期待をしていた、自然のドラマが始まる。

首から、ポケットデジタルカメラ  三脚に1眼擬きの高性能デジカメ

それに、足下に フィルムMFカメラが 順番を待っている。



東の空の上には、あつらえた様に 1つの星 と 月が!

何とも、素晴らしい!!  ( 4時52分 撮影 )

正面左に黒い盛り上がりが、 方向から見ると どうも、浅間山の様である。

そして、その右上に かすかな雲がある。 素晴らしい光景だ!


大夫、明るくなったが、未だ日は昇らない。

北西を見ると、昨日は雲で何も見れなかったが そこには、穂高連峰が!!

槍ヶ岳まで、右に見えた。

この時間ですと、穂高岳山荘 や 槍ヶ岳山荘の 灯りがハッキリと見えた。


更に、南西を見ると 中央に、乗鞍岳  左に、木曽御岳が 見えました。

手前の雲が右にある山は、上高地の裏山 霞沢岳でしょうかね。


そして、南に 雲海より 富士山が顔を出していた。

その右は、南アルプス連峰が ピークは、北岳か?、甲斐駒ヶ岳か?な!


5時20分 更に 明るくなる。 雲海の下は、安曇野平 と 松本盆地 である。


5時半頃になると もっと明るくなり 後の 槍、穂高がハッキリと


そして、乗鞍、御嶽山もクッキリと見えて来ました。


5時32分  ご来光である。 素晴らしい雲海 と 朝日でした。


今度は、後の 穂高連峰 と 槍ヶ岳方面 が 朝焼けをするショーの始まりです。


丁度、その頃に ヒュッテより、朝食の案内がSPで有ったが

誰一人、小屋へ戻る人は居ませんでした。

5時40分頃に、このショーは終わったので ヒュッテへ戻り

早々の朝食を頂く事にした。


もちろん、ゆっくりと朝食を食べている時間はなかった。  

寝床へ戻り、リュックの詰め込み作業へ そして、早々にヒュッテを出る。( 6時20分 )


もう、皆さん それぞれに出掛けて行くが、あまりに素晴らしい風景なので

立ち止まり、カメラのシャッターが。。。


やはり、蝶ヶ岳ヒュッテから常念岳を目指して、常念小屋へ泊まる者も

更に、縦走して 大天井岳を目指す人も  また、私の様に三股へ戻る人も


稜線では、昨日深夜の気温が氷点下となったらしく、霜柱がキレイでした。


それにしても、素晴らしい天気 と 景色で 何回も立ち止まる。

常念への途中にあるピークが、蝶槍 と言う。


そこで、見た これから向かう 常念岳 です。( 中央のピーク )

結構な距離 と アップダウンがありますね!
 

その 蝶槍から 見る 槍ヶ岳 と


穂高連峰 です。


これが、上高地から登り上げる 槍沢 です。( 中央 )

蝶の真下の 横尾から 槍ヶ岳頂上へは。7時間半の道のりです。


そして、これが 左の奥穂高岳から下る 大キレットです。( カール状 )

左 → 右  右 ← 右 へ 片道 いずれも 3時間コースの難所です。


昨今のデジカメは、こんな様に ちょっと工夫して撮れば パノラマ写真が


それにしても、常念まで 一旦下りますと( 2500m前後 )森林が


一番下がった辺りには、池塘も  紅葉の頃は、サマになるかもね。


そこから見た 蝶槍 のピークが


そして、中央右奥ら 乗鞍連峰、 左奥に 木曽の御嶽山


段々と、常念の岩登りが   先を行く人も 相変わらず写真を


それにしても、常念は遠い!


振り返れば、穂高連峰が素晴らしい!


未だ、常念へのコル( 最低部 )までは 来ない。

ワァー! ここを下るのである。 もったいない! 


やっと、 コル( 最低部 )へ  そこから見た 常念!


こんな、滑りやすい 登山道 です。


そんな、脇に 高山植物は、紅葉を始めていました。


それにしても、槍ヶ岳は 格好がいいですね。

 
常念の登りに、昨日の昼に見た テント組の一団が 登っていた。( 中央、黄色 )


こちらも、登るが 何しろ、こんな登山道です。

そう、道と言うより、岩 ですね。


登り切ったら、未だ 上に 尾根が!


振り返って見ると、蝶ヶ岳は 遙かに向こうでした。

 

ここが、海抜2645mなので、常念の頂上は2857mなので、アト200mも



流石に、腹に力が入らず ここで、ちょっと早めの昼食を摂る事にした。

今日の昼飯は、インスタント焼きそば と 味噌汁 デザートが蜜豆缶!

あまりにも、リュックが重たいので、ヒュッテでの水の補給はしなかったので

焼きそばの蒸らしたお湯は、味噌汁へ使用する。

なかなかの味だった。 また、ドリップコヒーを探したがなかったので

残った水で、紅茶を作り エネルギー補給に、砂糖を入れてかき混ぜて

冷やして、ボトルへ



まあ、まあ お腹が一杯になったので 登り始める。

やっとこ、100mは上がったな! でも、未だ 頂上は 先であった。


右を見ると 常念から安曇野への尾根が、 この先が 前常念の様である。


そして、後を見ると 上高地穂高連峰


登山道は、更に険しくなる。

 

後を振り返ると、登り上げて来た 常念の南尾根が 左奥が蝶ヶ岳です。


12時38分に 頂上が見えた。 感激と言うか、疲れた! もう、来たくない。


頂上の脇では、槍ヶ岳を見ながら昼食をしている人が

 

この景色が、常念岳から見た北北西です。

中央奥が三俣蓮華方面(野口五郎岳方面)、右が大天井岳(4時間半の道のり)
 

常念岳の登頂も早々に、午後1時頃に下り始める。 

常念小屋方面に5分程下ると、その分岐はあった。

ここを右に、先程の安曇野へ向かっている尾根を下ります。


その途中で、下のコルに常念小屋が見えました。( 中央赤屋根 )


ここからが、実は更に大変なコースだった。 正面に安曇野平が!

何しろ、岩だらけで 下る一方なのです。


岩の登山道は、登りの方が楽です。 下りは怖いです!!


約30分で、ここまで下がった。


途中の登山道に、こんな不思議な岩が 真ん中に石英の筋があった。

鉱石マニアには、素晴らしい石でした。


1時45分で、ここまで下がったが、


未だ前常念までは、遠い様だ!

それにしても、道と言うか 岩だらけである。


1時47分に、常念小屋との分岐へ来た。 この先が前常念らしい。

2時に前常念2662mに到着 右に避難小屋の屋根が見える。

ここから、見る安曇野市も なかなかの景色でした。



更に、岩肌は続くのだ!!

もう、イヤって言うくらいな 岩だ! でも、下らないと帰れない。

どうも、私が この下山道の しんがり(最終)の様だ。

ここで、つまづいて落ちたら 誰も来てくれないと思う。


降りて来て、後を見ると えーて! 感じの登山道でした。


2時半頃になると、上空に 雲が


2時間半で、約650m下ると 大夫 雲が出ていたが、蝶槍 が見えた。


下って! 下って! 4時間も過ぎて来ると もう、足が 足が!

何しろ、この下山道は 一気に下る道で、膝下の筋肉を延ばして歩く所は

一つもない道なので、何回も休むが それでも、一回も転ばなかった。


車へ戻ったら、水が飲みたい! 

自動販売機でサイダーが呑みたいなんて

思いながら、下った。


5時5分に、あの分岐が見えた!  もう、感激だった。


でも、駐車場までは 約10分も 林道を下るのです。

5時17分  やっとこさ、車に着いた。

 

早々に、登山靴から スニカーに履き替えて 愛車に乗り込み

高速の豊科ICへ一目散に向かう。 自宅へ電話をして飯を食べると伝える。


そして、幾つかのトンネルを潜り 姨捨SAへ到着! 

ETC出口へ  ここから、15分程で自宅へ着きますが

途中の711で、本日の 山行祝い と ご苦労さん を兼ねて

本物の 瓶ビールを買い求めて 自宅へ 舞い戻ると

愛犬モコは、待っていた。  


まあ、歩いた! お陰で、体中の水分が抜けた。

体重は、3kg強も減った。 

ビールの前に呑んだ トマトジュースが 旨かった。

一風呂浴びて、夕食に あの 純ビールは、最高だった!!


追記1、 無事に戻って来られたのと 最高の天気に感謝をします。 

追記2、 ブログを書いているが、足の筋肉が痛い! 

     立っても、座っても  もう、山は当分結構だ!!


またネ!