昨日、久々に春山登山を

2006年頃から 毎年の様に

奥裾花峡にある 中西山へ 春先に登っていました。


また、2011年の今頃に 雨飾山へ行った時に 
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20110522

残雪の多さにビックリすると共に 

その頃、持っていた自分の登山装備の貧弱さを痛感しました。


何しろ、雪の滑りで登坂力が低下し 足が疲れるのです。



この時に、雨飾山の山頂から降りて来る人を見たら

足元は、中々な装備をしていました。

その姿を見て 自分も 春山を登りたいと言う思いが強く感じました。


そして 月々の小遣いで 装備を揃える事にしました。



まずは、防水性の優れた 登山靴 ( 悩みに悩んで買った )が欲しい。

色々なメカーの靴を見て 履いて これに落ち着いた。


流石に、高価だったが 履きごごち具合は 最高でした。

よし! 行くぞ と 言う気持ちに なれる 靴です。




次に、アイゼンを  

今まで、持っていたのは、軽アイゼンは4爪で、山菜採り等には充分ですが。。。

これも、悩んで  足の弱い 私は 

軽くて、丈夫な 舶来品のアルミ製アイゼンの12爪を買った。


踏み込む 前足側には 8爪も


やっぱり、装着しても 足取りは 軽い。
 


そして、ピッケルも 生まれて初めて買いました。

昔、親爺が使っていた 木の柄の物は 重かったが

昨今では、柄がアルミなので 軽くて 使いやすい。


これで、春山は楽しめそうだった。



所が、父が亡くなってから 一人で別宅に住んでいた母も 痴呆等もあり

生活習慣が悪化していたので 2012年の秋に

私の自宅への 同居が始まりました。

当然に、私は 今までの様に 出掛ける事が出来なくなりました。


それから 色々とあり 昨年に 88才で生涯を閉じました。 

そんな事があったので 全く 登山に行く機会が無くなりました。



春になると あの 新品の靴、アイゼン、ピッケルを持ち出して

春山の思いに 更けていましたが



お袋の一回忌も終わり 

ようやく 気持ち的に 行って見るか!  と言う 気になり

単独で 中西山へ 連休の3日に 行く事にしました。


中西山は、奥裾花峡にあり 豪雪地帯です。

今から、40年程前に 奥西山の麓に 大きなミズバショウの群生地が発見されて


現地までの道路整備がなされた奥深い 秘境の地です。

元々、戸隠連山や室津岳から東山までの山岳地帯は堆積岩が

隆起した山々なので 岩石の山と違い 崩れやすいのです。



奥裾花峡へは、自宅から 一般的に 2ルートがあります。

1案として 長野市へ出て、信大の交差点を左に 406号線を鬼無里へ向かう

2案として 白馬へ向かうオリンピック道路を使い、小川村から鬼無里へ向かう

今回は、今までいつも使っていた1案のコースで



前日にタイマーを6時にセットして寝たが

5時半に目覚める。 

そして、寝床で考えていた 道具等を車へ積み込み

6時20分に 軽バンで自宅を出発しました。


車で5分程度の所にある 711へ寄って 朝飯のパンとコヒー 

それに 昼飯を買い込みました。

もちろん、運転をしながらの朝食です。



裏道を使い、長野市に7時過ぎに 入るが 県庁前の道路は混んでいる。

まだ、朝の7時代だのに!



あっ! そうか!! 

今年は、善光寺さんのご開帳! それに、連休なので混んでいるのか

それにしても 他県ナンバーが多い

何時頃に出て来たのかな?



そう、この道路の先で 右が善光寺方面  左が鬼無里(中西方面)に別れる。

私は、左なので 空いています。


そして、順調に 鬼無里へ入る T字路の信号を 

左へ 白馬方向へ 行く

白馬方面は 時間により通行止めの様です。


ここから、白馬まで 25kmもあるが

これから行く 奥裾花は 22kmもあります。


鬼無里の村落から 結構、山奥へ入いるのです。


この奥裾花峡への道路は、

昨年は 土砂崩れにより 年間通して通行止めになった。


今年は 残雪の多さと土砂崩れで 当初の予定を遙かに遅れて

5/2から オープンになった様だ。

しかも、開園時間制限がありました。
( 8時半 〜 17時までは 可 )


裾花ダムの この橋から 一方通行になります。 


裾花ダム湖の右が 入園者用で


左側が 戻り用となります。



おっ! 見えて来た。


こんな渓谷を 走って行きます。



こんな 際どい所を走ります。 落石があったら 「 大当たり! 」って感じですね。


地層が剥き出しで 地質ファンは喜びますね。


裾花川の向こう側には、残雪が見えました。




遠くに 高妻山の裏側が見えました。


自宅から見える 高妻と全く違う様相です。

たぶん、縦から見ているのでしょうか?




料金所に 8時に到着したが 係員は未だ 来ていない。


私の前に 3台 車 あり


待つこと、10分程で 係が来た。 


入園料として ¥410円を払う。


未だ、開いたばかりなので 駐車場はガラガラ お好きな所へ駐車が可能でした。



早々に 登山の準備を始める。


登山靴を履いて スパッツを装備して ピッケルを出して

買い込んだ 昼飯をザックに詰めて

( 結構、買った昼飯を詰め込むのを忘れる事がある。 )



昨今、御嶽山の事件以来 登山計画書なる物を提出する事になった。

もちろん、自宅で パソコンを使い 作成をして来た から 投函するだけ!



この駐車場から 舗装された道を 2.3kmも 歩く

これが、結構 キツイのです。  

登山靴で歩くのは!!


沿道の桜が咲いていた。  バックは、室津岳 です。


反対側の山並みは、隣の戸隠連峰 西岳側です。


道路脇に残っている残雪を写真で撮っていた家族が


こんな感じの道を行きます。


西岳側の展望がある所に 古ぼけた看板が設置されていた。


これが 実写画面  右 西岳   △ 本院 



やっと、入口に着いた。  右奥の小屋は トイレ


ミズバショウの見学者は 突き当たりの残雪を歩きます。

この時期、入口の観光センターでは 長靴を貸し出しています。



私は、左小屋の後側で 12爪のアイゼンを装着し

これを乗り越えて 

これから登り上げる 山並みが見えた。


もちろん、この時間なので 登山客は、私 一人だけでした。


ザックに 熊避けの 鈴を鳴らして。。。



いつもの看板があった。  夏道は、中央上の点線を歩きます。


この看板の後から  ブナ林に入り込みました。


残雪が多いので 一気に目の前の稜線を目指して歩きます。


それにしても デカイ ブナの樹ですね。


中央の凹を登り歩く事にした。



この足下で


雪が無ければ、夏道を使って 登りますが 

この残雪は、軽く見積もって 2m以上はあると思う


傾斜がきつくなって来た。


高度を上げて行きますので 当然に 景色も変わる

左 室津岳  中央 柳原岳 


右後に 高妻山と乙妻山の頭が見えた。



グングンと高度を上げて行きます。

稜線まで 500m程 登る事になる。



今回、初めて 12爪アイゼンとピッケルを使って直登して見たが

やっぱり この時期の ザクザクした雪でも 道具の便利さを実感した。

確かに、直登は疲れるが 前爪をしっかりと雪に押しつけると

結構な角度でも 登れる事が判った。 


登りを挑戦していても 楽しさがあった。 

でも、気を許すと滑落するので注意だ!


ブナの皮が面白い模様ですね。


いよいよ、稜線が近くなって来た。

傾斜も 凄くなって来た。



おっ! 黒姫山が見えた。 ( 黒姫も複式火山です。 )


登って 下を 見ると  凄い、傾斜ですね! 

良く 登って来たな と 感心します。


いよいよ、稜線が見えたが でも 傾斜もキツそうだ!! 


稜線に 雪庇があり これを乗り越えるのが 実は、大変なのです。


滑って、落ちれば 滑落で  ヤバイ!


厚さが薄い 雪庇を探すが 


北方向を見ると 室津岳の後に火打山が見えた。


その左に 焼山も見えた。


焼山を拡大


その左に 天狗山 と 金山 が ( 望遠で )


もちろん、足場を固定して 写真を撮りまくる。



この 雪庇を 乗り越える事にしました。


雪庇って こんな感じです。



やっと 稜線の上に出ました。  


こんな景色が待っていた。

ここからは、雪庇の上を歩きます。

但し、 隅は通らない!! 


所で 中西山へは この稜線を左へ ( 南へ )進みますが


常に上り調子で 息が キツイ!!  


下を見たら ミズバショウ園が 見えた。  薄緑の木々の若芽の所

そして、後方に 高妻山( 中央側 ) と 乙妻山( 左側 ) 右は、戸隠連峰


望遠で


北方向を見ると こんな風に 見えます。


おっ! スタート点が 見えた。 ( 望遠で )




中西へ向かうが 一部、残雪がない所があり

風当たりが強くて 積雪しないのか?



こんな 環境が悪い所でも ショウジョバカマが咲いていた。


この雪庇を乗り越えて


延々と 上り続けます。  疲れますね。


後を向くと おっ! 雨飾山が 見えた。  




未だ、雪道は上っている。 あそこが頂上か? 頑張るが!


こんなに 頂上は、上だったか? 


そして、登るが  未だ 先の様です。


あの雪庇  凄いね!



アレレ!  未だ、先がある  誰か、歩いた跡が


おっ! これで 終わりかな?!



あれ、未だ 先に。。。。



一夜山が 見えた。


ようやく 中西山の頂上に来た。 あの雪山が


振り返ると


南側の 東山方向を見る


駐車場が見えた。  大夫、増えましたね。



頂上は、少し風があったので 少し、戻って

昼食タイムとする事にした。


毎度のガスでお湯を涌かす。 買って来た 味噌汁を


食後のジュースと美生柑は 雪の中へ埋める。


昼飯を食べていたら 人の気配を感じた。

若い男子2人が 登って来ました。


それに、夫婦連れの2人が来た。



昼飯も食べ デザートも食べたので 下山の準備を始めました。

折角、苦労して登って来たのだが 下るのは惜しい気がする。


でも、どこの雪庇から 降りるからが問題ですね!

残雪の山々は、降りるときが 一番、危ないのです。

適当に 厚さが 小さい所を 探します。



ここで、落ちたら 大怪我か ヘリを呼ぶことになるかも?!


無事に 雪庇を下った。


やっぱり、下りは楽ですね!  息が切れない!!


でも、下りの方が 怖いのです。 危険度が高い! 

下って、どうしても横に行く場合が 要注意です。


実は、今回も ブッシュのある所で 

ちょっと、横歩きを  やっぱり滑った!!

数mの滑落を 

でも、ピッケルが木々に 助かった!!

でも、右胸 と 右足が 痛い! 

打ったらしい?!

右のズボンの膝横が 少し、破れていた。

下山して、アイゼンを取り外しして ズボンを上げたら

やはり、怪我をしていた。

擦り傷で 少し、が!  

持っていた 救急バンを貼った。 


胸は、動くと ちょっと痛みを感じたが我慢は出来る。


ブナ林の中を 適当に駐車場の方向へ歩く


赤い屋根が見えた。


駐車場へ戻ると 満車状態だった。



早々に、戻る準備に入る  


そして、長野市内が混みそうなので 2案で 戻る事にしましたが

やはり、長野市へ入るのに 時間が掛かった。



今回、 久々の 春山登山でしたが 結構、楽しかったです。

無事に 戻って来れて 良かったです。


アイゼン、ピッケルの要領が判りましたので 

また、何処かへ行きたいが

連休の後半は、天気がイマイチの様なので。。



ちなみに、ガラ携帯での歩数で 

3日が 15485歩で 距離が11kmもありました。




過去の中西山 登山の様子

2006年 http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20060903
2008年 http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080613
2009年 http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20090527
2011年 http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20110519





じゃあ、またネ!



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