自宅の庭の植木鉢に植えてあるヤマシャクヤクの2世が4年目にして
この親のヤマシャクヤクの1世は、山野草やから2000年頃に買って来て
自宅の山野草畑に植えておりました。
2003年頃より花を咲かせていましたが、2005年を最後に環境の変化なのか
栄養不足だったのか、枯れてしまい消滅しました。
この枯れる前には毎年花が咲きタネがこぼれ落ちて、その場所には2世も誕生しておりました。
2003年に咲いた後のタネを採り、ポットに植えてやりました。
そして、翌年(2004年)に発芽しました。 さすがに嬉しかったです。
そして、秋になって上部の葉っぱが枯れたので、大きな鉢へ植え替えてやりましたら
その後、2007年3月には、ご覧のように 3芽 に増えました。これにはビックリしました。
手前の芽が04年の発芽の芽、後ろ2芽が今年よりの芽です。
春に芽を出した頃は、写真の様に茎や葉っぱは 赤っぽい色 です。
最初の発芽の年から、年3回に分けて山野草用の肥料を与えました。
山野草は、一般に強い肥料では枯れてしまう傾向がありますのでゆっくりと効いてくる様な
肥料が良いと思われますと参考書に書いてありました。
私は、バイオゴールド オリジナル と言う肥料を使っております。
4月頃になると 「 何と! 」 4年目にして 花芽を付けている!! 感激でした。
( 通常、ヤマシャクヤクは5年目程から花が咲くとの事でしたので )
4月の20日頃になると、茎もしっかりして葉っぱは 緑色 になりました。
やっぱり、満開は5日でしたが、当日は雨が降っており少し残念でした。
このヤマシャクヤクの花は、開花して中2日程度で散ってしまいます。
大体、対で2つのタネ袋が出来ます。
そして、今頃(9月)になって そのタネ袋が 薄黄色 になりますと裂けてきます。
ご覧の様に「 真っ赤な実 」と「 濃紺の実 」が見えますね。
実は、この 真っ赤な実 は “鳥たちに目立つ” 様にある様です。 つまり、偽の実 なのです。
確かに、この時期の森の中は緑一色ですので、遠くからは目立つと思います。
ヤマシャクヤクのタネは、収穫後出来るだけ早く植えるのが鉄則となりますので
この3世の1期生を、早速にポットへ植えましたのでご紹介をしますと
まず、発芽後の2年間はそのままで植えて於きますので、少し大きめなポットを用意します。
ポットの下穴は、植木鉢の欠けた物を使用( プラ網は使用しない事!植え替えの時に根を切ってしまうので )します。
下段に水捌けの良い軽石を
手作り培養土は、 鹿沼土4、小粒赤玉4、腐葉土2 の割合です。
そして、8分目ほど入れて真ん中に窪みを作り、そこへ 濃紺の本物のタネ を置きます。
赤い偽の実?はオマケに置きました。
そして、培養土をタネの厚さ程度かぶせてやります。
信州は、このままですと 冬季の霜柱でタネが浮いてしまう ので
このままで、日陰に置いて置きます。 この時に土の地面に置く事( 丁度良い湿気を保つので )
このヤマシャクヤクの様な白花は、翌年には8割〜9割が発芽をします。
ヤマシャクヤクは、面白い習性( 進化したDNAか )がありまして
翌年には、全部のタネは発芽しません。
仮に全部が発芽して、その年に天変地異や火災等で全滅しない様に
1割〜2割は翌翌年に発芽をします。
また、ほ乳類の様に親が子供の成長を守れないからかも知れませんね。
但し、紅花ヤマシャクヤクは2年後からの発芽になります。( 実績あり )
05年に植え付けし07年に発芽しました。
紅花は、何故か慎重なのです。
つまり、タネの落ちた場所の1年間の環境を知った上での発芽となります。
しかも、8割〜9割が 残りの1割〜2割は翌翌翌年に発芽をします。
元々、自然界には紅花ヤマシャクヤクは極僅かしかありません。( 未だ見た事がない! )
そんな面白い習性のあるヤマシャクヤクですが、面白い写真をご紹介しますと、
2005年の9月にヤマシャクヤクのタネを発泡スチロールの箱に大量に植え付けました。
その後、あまりにも密に植えましたので、これはマズイと思い翌月に植え替える事にしました。
一旦、箱から培養土と共に出して見た所、
「 何と! 」1ヶ月目にしてタネから小さな根が出ているではありませんか!
これには、ビックリしました。 その年の植えた時期の陽気が春の様だったのかな?
そうなんです。 もう翌年の春の準備をしていたのです。
今、我が家には もう一種類のヤマシャクヤクの実があります。
これは、2世になります。、これも植える予定です。
また、来年には初めて花が咲きそうな品種が3つ程ありますので楽しみにしています。
以上が、ヤマシャクヤクの増殖奮闘記でした。
参考ブログ 2006.10.8 及び 10.11 2007.3.6 2007.4.11 にあり
じゃあ、またネ!