プルーン情報 1−2 「 収穫の難しさ 」

今年も、プルーンの季節が来ました。


完熟杏や完熟梅の様に、黄色や橙色に変化するのと違い

プルーンは、黒紫色一色の為に外観から判断が難しいのです。

やっぱり難しいのは 収穫のタイミング です!!


私は、軽く触って若干「 柔らかく 」なった時に収穫をしていますが
それでも、 全てが完熟 とはいかないで、選り分けての収穫が難しいです。


この 収穫時期について文献では この様に書かれています。

プルーンの果実は、裂果しやすく

収穫後に軟化( 追熟 )しやすいので、

早取りされる傾向があります。

果肉が成熟する前に着色(黒紫色)する為に収穫時期の判断が難しい。

早取りされた果実は、食味が劣り消費者よりの不評を買う事が多い。

スタンレイ 」種は、柔らかみが出始める頃から スポンジの様な弾力ある触感 が適熟果となる。

それに、食べて食味をする事も大切な判定となります。


との事で、今年も頑張って見ますが、

皆さん!「 この収穫時期の難しさ 」が判って頂けると思います。
 
杏の様に、完熟に伴った 着色や果肉の柔らかさ でしたら、非常に楽なのですがね!!



それから、親戚で作っている 生食用の大きなプルーンは、「 バーバンク 」種です。

これは、我が家の小粒のプルーンに比べると杏とりんご程の大きさで

やはり、触って その感触(堅さ)を確かめて、収穫をしています。



今年、こんな珍しいプルーンの苗木を調達して植えてみました。

黄色のプルーンです。

何年か先が楽しみになりますが。。。。 



樹上完熟品を収穫後( 到着後 )の鮮度保持について

収穫した後での気温や輸送、到着した時の気温等によって果実は追熟が始まります。

そのままにして置くと、柔らかくなりすぎてしまい 品質は低下します。

かと言って、収穫時に1つ1つの完熟度を確かめての選別収穫は、

無理がありますので、樹上の幾つかのプルーンの完熟度(果肉の堅さ)を見て(軽く握る)、

その平均で収穫をしますので、中には未熟(果肉の堅い)もありますので、

到着したら、触って見て柔らかさでの選別をして下さい。

そして、堅い物は 常温にて追熟をさせて下さい。



また、ほろ柔らかい物は 生食用として冷蔵庫保存をして

軽く水洗い後、お召し上がり下さい。


柔らかい物をジャム等に加工する場合は、速やかに次工程への加工をするか、

0℃前後(冷蔵庫の野菜室)の保存をして、加工の準備をお願いします。


地元では、こんな具合で お店やさんで売っています。
( 去年の写真で、産地の直販店にて )




次回は

プルーン情報 2 は、 プルーンの食べ方(調理に)ついて

プルーン情報 3 は、 今年の頒布募集について

と続きます。

またネ!