今年も あんずの季節がやって来る。

この所の暖かさで、樹上のも順調に育っております。

ハーコット

平和


今年は、開花の頃に天候不順が続きまして 場所に寄っては

霜の被害をまともに受けて、成らなかった木もありました。

現在、農家では摘果作業に追われています。



完熟やブログのPR版です。


近日、リピター様宛に 今年の 完熟杏頒布案内 を差し上げる前に

新規に杏購入を希望する方への 募集案内 です。


【 昨年に購入実績のある方は、別途日に募集案内を差し上げます。
 また、アドレスの変更された方は、今回 申し込んで下さい。 】


その前に、

あんず、アンズ、杏 について

知っている様で なかなか、お目に掛からない果物です。

何故かと言うと、日本でも限られた場所でしか生育が出来ないのと

収穫後の日持ちが悪いので、なかなか物流に載らないのである。


長野県でも、昔から 『 善光寺の鐘の音が聞こえる所までは 』 と言われています。


杏が採れる場所は、長野県でも極限られた場所だけなのです。


長野県で言いますと、

北信( ほくしん )と言われる地区の一部だけです。

昔は、杏の里と言えば 安茂里( あもり )地区でしたが

近年、人口増加に伴いこの地区の畑の杏は切られて、

宅地造成が進み 現在では、旧家の庭先に数本ある程度です。


その後、 杏の里は 現在の千曲市 森、倉科 地区に集中しました。

私の住んでいる 若宮地区は 杏としては南限となります。

北限は、小布施(おぶせ)町 までと思われます。

ですから、上田市や軽井沢 また、諏訪、松本 方面では、

杏は収穫ができないのです。


その昔は、今の様な物流がなかったので、

農家が加工して出来る杏と言えば 干し杏 だけでした。 

当時、干し杏の生産は農家しては 結構な稼ぎになったと聞いております。

干し杏を作る過程で、杏のタネが出ますが、

このタネは 杏仁( あんにん )と言われ 杏仁豆腐 の 杏仁です。 

しかし、その頃は 漢方薬の材料としての人気があり、

この季節の頃には 杏のタネを買い取る業者が沢山来たと聞いています。


ですから、農家では 盛んに杏を植えて 実を割り 実は干して 

タネは洗って 干していたので 庭先には、実とタネが並んでいました。

まあ、この時期としては 良い稼ぎとなったのでしょうね。



しかも、杏は4月の初旬に花が咲いて 


6月末頃には 収穫が始まり


7月の初旬には終わってしまうので

単に、半年で稼げる 果物だったと思います。


それに、比べて りんご等は、消毒をして 袋を掛けて 袋を外して

秋に収穫までは、結構な期間が掛かりますし、

台風が来て 風で落ちてしまえば、もう 泣くしかないのです。


但し、杏に比べた単価は高いですかね。

そして、当時は、未だ なま杏の 物流もなかったので

今の様に、甘酸っぱい杏の品種も少なかったと聞いています。

世の中の動向を見ながら、近隣にある農業試験場や杏農家の人達が

研究を重ねて、色々な杏( 甘酸っぱい )を生み出して行ったと聞いています。

その後、生食が出来る甘い杏が作り出されて物流ルートが確立されたので

今日の様に 生食用の杏がお店で売られる様になりました。


最新の杏では、 カナダ生まれの 甘いハーコット種などがありますが

樹木も弱いし 未だ、高価な杏です。


所が、前記にも書きました様に 杏は、収穫後の日持ちが短いので

完熟した杏を物流に載せると、物流間で更に追熟して

店頭に出る頃には、早くも痛んでしまい 売り物になりません。


この為、農家では色付いたら直ぐに収穫をし出荷を

そして、物流間で追熟しお客様が店頭で買い求めとなります。

つまり、未熟で収穫して 追熟された杏なのです。

ちょうど、バナナと似た追熟した果物なのです。


一般的に、果物(杏、桃、林檎等)の業界では 

生食用が一番に値が高く ジャムやジュース用が安いのです。

だから、農家では 生食用を目指し出荷をしています。


私は、そんな 未熟な杏を収穫しての販売より

完熟杏を あえて収穫して 欲しいユザーへお届けをします。

何故って!  樹上で完熟した本物の美味しい杏を皆さんに知ってもらう為です!


杏に限らず これらの果実の花が咲く頃に 遅霜、降雪がやって来ます。

これにやられると、ひとたまりもありません。 折角咲いた花も受粉が出来ずに

実は成りませんし、枝も枯れてしまい 極端に収穫量が落ちてしまいます。

最悪の場合は、その年の収穫品が無くなってしまう事もあります。



また、杏って収穫期間が短いのです。 だいたい、6月中旬 〜 7月中旬 です。

最盛期は、6月末頃でしょうかね。 

所が、この頃は、梅雨の真っ盛りで お陽様との勝負となります。

杏は、雨に弱いのです。 

濡れると、実が割れたり カビが生えたりして 廃棄処分となってしまい

これまた、大変な 厄介な 果物なのです。


私は、自宅の回りにある杏や親戚の畑に植わっている杏を

朝夕に見回りをして完熟度を確かめて、収穫をしております。

非常に神経を使う代物なのです。



さて、本題に戻り

今年も5月中旬頃から リピターのユザー様宛に

予約注文を承るメールを発信します。


この時に、ユザー様の 希望する用途をお聞きし、その用途別に収穫しています。

一般的には、 

焼酎漬け用

 

シロップ漬け用 


生食用


ジャム用に別れます。


焼酎漬け用 シロップ漬け用 は、完熟の少し前 堅さが残る物

生食用 ジャム用 は、 完熟品で 柔らかさのある物となります。

受注をして承れる量ですが、ユザー様の用途にも寄りますが

生食用で 2kg前後 から  焼酎漬け用 シロップ漬け用 ジャム用で 5kg〜

ただし、宅急便代が発生し 現在では、1梱包5kg〜12kgまでは

同じ送料として対応をしています。


量が多い程、多少でも格安になると思います。

また、10kg仕様や遠い所への発送は、それなりに工夫をして送らないと

杏が潰れてしまいますので、気を使って梱包をしなければなりませんし

7月頃の収穫となると、やはり暖かさで追熟が進むので

クール便を使用しての発送となります。

宅急便を使用しますので 本州で翌日に  四国、九州、北海道で翌々日の

到着となりますので、その間も読んで 収穫、梱包をしていますが

到着後の処理も速めにお願いしたい所です。


このブログを見て初めて杏をと言う方は、 まず メールを下さい。

頒布のご案内メールを差し上げます。( つまり、登録をします ) 


kanjuku107@apost.plala.or.jp

このアドレスは、完熟や専用の物です。
 

そして、あなた様のアドレスが判った時点で、返信のご案内を差し上げます。

新規頒布募集期間  5月6日(木)〜 5月20日(木)まで

お支払いは、基本的には 前払いとなりますが

完熟杏が到着後でも結構ですが、必ず振込先と振込日をお知らせ下さい。

振込先は、郵貯銀行(旧ぱるる) と 82銀行 となります。


さあ、今年こそ 憧れの 完熟杏 を手に入れて

まずは、完熟の杏を 生で食べて見て下さい。 

今までの杏を知っている方は、この違いが判ると確信をしています。

楽しく 美味しい(旨い)手作りの加工品を作ってご賞味下さいね。


完熟やでは、ご購入様のご希望により

我が家の秘蔵、 ジャムの作り方 シロップ漬けの作り方のレシピーも

差し上げておりますので、お申し付け下さいね。




【 参考  過去のブログ 】

2007年
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/archive/200706

2008年
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/archive/200806

2009年
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/archive/200906


では、またネ!