生食用あんず 順調に育っている Ⅲ 改訂3

プレミアム杏のファンの皆様へ 

「 生食用の杏に生育状況 」

 

私が収穫する杏は、基本的に「皆、同じ杏」杏です。

(品種違いはありますが!)

 

何が、違うかと言うと 

樹上の枝から収穫をする時の熟度が違います。

 

つまり、 

少し、硬めの状態で収穫した杏 = シロップ漬け用

柔らかさと硬さの割合が半々の杏 = 生食用

柔らかい杏 = ジャム用

 

そうは、言っても 全て、その状態での収穫は無理があります。

それぞれの割合が多い状態で収穫をします。

 

枝成り完熟では、5月に ご依頼を受けた杏の用途に応じての

配分で どの木を どれに充てるかを決めて

日々、杏の周りを 朝夕の2回以上「巡り」歩いて「状態」を把握します。

 

具体的には、枝にある 杏を軽く握ります。

そして、手の感覚で 判別をし 収穫の予定日程を決めます。

 

 

収穫の基本は、

日射しが昇る前(朝飯前)の涼しい時に 品種ごとに 状態を見極めて部分収穫を

行います。 この為に、品種に寄り 収穫量は違います。

 

自宅へ運び  

そして、品種ごとに計量をします。


収穫出来た品種での生食キットを作ります。

 

また、それぞれ収穫量が違いますので 多く採れた生食用杏1種の箱もあります。

 

梱包をし 

 



午前中には、ヤマトの冷蔵庫に



また、天候により(深夜に降雨が!)葉っぱに水滴がある場合は

収穫を行いません。


 

雨が止んで、葉っぱの乾くのを待って収穫を行います。

その当日に、発送が無理の時は 採りません。翌日にします。

 

 

ご存じの様に、杏は、枝から採った瞬間に追熟が始まります。

常温で1晩置いただけで、完熟の杏は腐り始めます。小蠅が寄って来る。

大きな冷蔵庫でもあれば、多少とも持ちますが!

 

ですので、杏が 皆さんのお宅に届いたら

まず、熟し度の 選別をして 出来るだけ早い 加工をお願いします。

もちろん、生の状態で 冷蔵庫の野菜室に保管を頂ければ

数日は、楽しめます。

 

 

所で、

昭和20年代の頃は 杏と聞けば「酸っぱさ」を想い出しました。

そう、昔の杏は よほど、樹上で熟した杏以外は 酸っぱい杏でした。

生杏を1個食べただけで「もう、いいよ!」って感じ

 

なので、ジャムに加工して楽しむしか ありませんでした。

 

丁度、昔の夏ミカンの状況と似ています。

夏ミカン 剥いて、砂糖を掛けて食べた記憶があります。

こんな、酸っぱいミカンは 私は、嫌いでしたね。

先週、夏ミカンでジャムを作りました。酸っぱさと甘さが最高でした。

 

 

加工杏となれば、低価格となり 農家は 儲かりません。

そこで、生食用としての杏が開発されました。

 

品種として 

信陽、信州サワー、信州大実などが

特に、信州大実は 全ての用途に使える杏です。

 

また、この頃から物流体制も良くなり県外へも出荷が始まる

 

更に、近年になり外国の品種と交配した甘さの強い杏が登場しました。

品種として

ハーコット(カナダ)、ゴールドコット(アメリカ)、

サニーコット(おひさまコット)、ニコニコットなど

 

所が、この手の品種 

高温多湿の日本では、色々と難問があります。

苗を植えて、収穫が これからになる頃に 幹に虫が 枯れる事が多い

そう、樹が 弱いのです。 

 

また、完熟の頃に 雨に遭うと

つるの所で実割れが生じて滴が中に入り

タネの周りに カビが生じたり

実が割れます。

なので、完熟一歩手前での収穫が求められます。

しかしながら、この頃には 降雨が多くて大変です。

 

 

 

我が家で生食用杏として供給出来る品種は

イエローハーコット、ハーコット、おひさまコット、ニコニコット

いずれも、近年に交配開発された品種なので、まだ樹が小さいです。

 

杏も 植えてから10年以上の大木でしたら粒の大きな杏が採れますが

植えて、数年では 粒の大きさも小さいです。

 

でも、

生食用の杏を入れる化粧箱に、大きな杏は入りません。

この化粧箱 普通に入れると 3㎏が限界です。

多少でもオマケ分を沢山入れたいと思っても。。。。

小粒系の杏なら、4㎏は入ると思われます。

まぁ、アト数年は、皆さん 小粒で我慢して下さいね。

 

今年も、1箱で 幾つかの品種が入る様に と考えています。

でも、生食用の杏次第ですので 1種の時は、勘弁して下さいね。

 

 

今朝、撮影した生食用の杏です。

 

ハーコット杏 

10年前後の成木にも沢山成っている(小粒ですが)

 

日射しを受ける果皮は、こんな感じに色が付きます。



完熟すると いい発色をします。



今月の末頃に 葉つみを する予定です。

 

 

植えて3年目の小木が1本

 

 

 

イエローハーコット杏 

小形の成木

( 元々、ハーコットと言う事で植えたが違っていた 突然変異 )



完熟近くになると

 

 

 

おひさまコット杏  

小形の成木が1本 





3年目の小木が2本




完熟近くになると



 

ニコニコット杏 

小形の成木が1本



これも、熟してくると

 

いずれも、

黄色く熟した杏の写真は 去年の7月初旬 です。

 

 

オマケ写真

右の杏 生食からジャム用に変更した 信州サワー です。

ご覧の様に もう、発色が始まっています。 でも、果肉は 硬いです。

もっと色づくと 農家は、収穫を始めますが 私は、未だ 採りません。

 

 

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その度に、改訂番号が変わります。

 

 

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