寒中 サルスベリの剪定を

まあ、この所 当地は冷えています。

そんな中、庭にある花木の剪定は、ほぼ昨年の末までに終わらせたのですが

サルスベリ だけは、何となく 済んでいませんでした。

当家のサルスベリは、推定樹年齢 200年を越える?と思われる大木なのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%AA

名前の通り、サルスベリは 猿滑り の様に 幹が非常に滑りやすく まあ、猿が抱きついても

滑ってしまうから、その様な 名前が付いたのでは ないでしょうかね?

植物図鑑等では、百日紅=ヒャクジツコウ と呼ばれています。

これは、花が咲いてから 百日間も咲いているからでしょうか?


所が、この花木は 確かに 真夏に咲いた花は 素晴らしいのですが

厄介な事は、アブラムシが多いに集るのです。 そして、その糞 で 葉っぱ や 幹 が

真っ黒 になってしまう 大変な代物なのです。


まあ、これを庭に植えてある方々は、この辺が一番の大変と言うより、困った存在と思います。

結局、切ってしまう方々が多いと思われます。


でも、このサルスベリも それなりの手入れをしてやると なかなかの花木です。

私のブログサイトでも、このサルスベリの記事のアクセスが多い様です。


それでは、私が このサルスベリを対処している( 剪定やアブラムシ対策など )状況を

ご案内しますので参考にして下さいね。


まず、サルスベリの習性と言うか、性質について

元々、花木でも他の樹木でも 根 と 幹 は比例していまして、大木になれば当然に

根っこも大きな 根 を持っています。 成長の過程に於いて、光合成 をする為に

幹 を増やして、葉っぱ を 多く繁り、そして 花を 咲かせます。

サルスベリは、必ず 新芽の先に 花が咲きます。


この為に、春 から 初夏 に掛けて、幹 の どこからも 新芽 を出し始めます。


これを、そのままにして於けば、当然に ジャングル になってしまいます。

沢山の小枝が生えると、当然に 風通し が悪くなったり、陽があたらない葉っぱ も 多くなります。


アブラムシ等の害虫達は、こんな状態が 大好き なのです。

ですので、こんな環境にしない事が 先決 となります。

つまり、剪定 を する訳です。


私は、この時期( 晩秋〜寒中の間 )に 剪定 を行います。


この時期は、サルスベリの小枝は、休眠状態 ですので 切っても問題はありません。

他の木々も、葉の無い物は、休眠状態ですので この時期に 剪定 を行います。

但し、剪定 と言っても 丸裸 と 言う訳にはいきませんので( そんな事もしますが )、

それが、植木やさん の 腕 となるでしょうかね。


一般に、サルスベリの木では、前年度に延びた小枝は、全て 切ってしまいます。

また、時には 中枝( 強剪定 )まで ノコギリ で 切る事もあります。

全て、小枝を切られても 根はしっかりしていますので、春になれば 新芽 を 多々伸ばし始めますので

枯れてしまう事は、無いと思います。



それでは、私の 剪定 の 仕方 を 写真 で お見せをします。

小枝の 剪定 を する場所は、今年の延びた所となります。( つまり、毎年同じ場所となる )


この写真の様に、右側に1本延びた枝がありますね。 この先に花が咲きました。


そして、沢山の小枝が出ていますね。 これを全て ハサミ で 切り落とします。


こんな感じにね。


また、中枝の途中からも、多々の小枝が延びていますが


これも全て、切り落とします。


時には、こんな枝もあります。 上と左へ枝が延びていますね。


これの両方を切り落とします。 上向きに2本の黒い枝がありますが、これは前年度の切った後です。


この黒い枝は、もう死んでいますので、元が切ってしまいます。


そうしますと、今年の春に この残った先から新芽が出て来ます。


私は、春の新芽が出て、少し経った頃に、新芽を選別して、延ばす枝 以外は取ってしまいます。

そうしますと、延ばした枝の先に花芽が着き、単独で綺麗に咲きます。


ですので、剪定としては、春に1回〜2回 行い、休眠時期に1回程 行います。

ちょっと、手が掛かりますが、花が咲いた頃は、「 上手くいったたな! 」と 安楽 します。


これを、怠ると アブラムシ等の 餌食 になってしまいます。

それでも、やはり 餌食 になってしまいますので、消毒 も 必要 となってきます。

サルスベリは、本当に手の掛かる 花木 なのですよ!!

我が家のサルスベリの大木は、枝の先からでなく 大木の幹からも 新芽を出しますので

やはり、春の剪定は かかせない行事になっています。

ちょっと、怠ると こんな感じになってしまい 寒い頃の剪定となってしまいます。



また、剪定ハサミも 私は 2種類 持っており 小枝用 と 中枝用 を


それに、ノコギリも手放せないです。


いま、困っているのは、この大木で この写真の様に 横幹の真ん中 が 枯れて


その外皮に生きている皮?があり、そして先は 元気で花を咲かせています。

これを、切ってしまうか? 悩み何処です。


この枯れた幹に、雨が入ると 露が伝わったり、蒸れて 大木を枯らせる事にもなってしまうからです。


こんな枝もあります。 やはり中心部が枯れて、回りから皮が覆っていますね。

最悪の場合は、中が空洞で 外皮だけで生きているなんて木もありますからね!


この時期の剪定が終了しますと、 今度は、春先( 新芽が出る前 )に 強アルカリ性の消毒液で

冬眠している害虫達を殺してしまいます。 その消毒液は、自然の 硫黄(いおう) です。


一般に、ホームセンター等で売られている 石灰硫黄合剤 です。

この 石灰硫黄合剤の散布倍率は、一般的に低い(100倍以下)で注意!

原液は強アルカリ性で、皮膚や衣類を傷めるので、ゴム手袋をして作業をします。

また、目に入ったりすると強い痛みがあったり、ノドに吸い込むとノドが痛むので

メガネとマスクは必需品となります。 また、掛かってはマズイ物には、新聞紙等で覆って保護を!

私は、元々メガネを掛けているので 合羽を着て、長靴を履いての作業を行います。


尚、この 石灰硫黄合剤の散布は、アンズやプルーン等の果実木にも行っています。

私は、大木のサルスベリが、果樹達 と 直ぐ隣りに 植わっていますので

一緒に、動噴(エンジン噴霧器)で行っています。



たぶん 一般のサルスベリを植えてある方々は

そんなに大きくないので、こんな方法で試して見ては如何でしょうかね。

( 実際に、親戚の家では実施しています。 )

作業をする服装は、それなりに汚れたりしても良い物 長靴、ゴム手袋等

ホームセンターで売っている 石灰硫黄合剤(500mL)、塗料を塗る時の空き缶、適当な刷毛

倍率は、10倍以下(空き缶に原液を入れて水を)、そして、サルスベリの幹に刷毛で塗ります。

当然に、垂れ落ちるので注意が必要となります。 残った液は、薄めて(500倍以上で)捨てる。

石灰硫黄合剤は、薄めると分解しやすいので、作り置きはダメですよ!



まあ、サルスベリを植えた方は、手間 と  が必要となりますが

頑張って、付き合って下さいね。


さ〜て! 今日も 今まで最高に冷えた(−8度)朝でしたが 


日中は、陽も射し温かくなりましたので、サルスベリに飛びつく予定です。 



では、またネ!