『 カタクリ 』 の観察記録 1

カタクリってなぁに!

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/liliaceae/katakuri/katakuri.htm


http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/89katakuri.htm


カタクリと言えば、片栗粉を思い出しますね。

そうです、カタクリの根っこ( 球根 )で片栗粉が出来るらしい!いや出来る。 澱粉でいっぱい!


村の寄り合いの時に、長老の方からこんな事を聞いた事がありました。

昔、子供の頃に山へ行ってカタクリの根を掘って来て、焼いて食べた 」と言っていました。

まあ、昔は今の様に菓子類がある訳でないので、春夏秋冬に山へ行っては食べる物を探したのでしょうね。


カタクリの自生地は、北海道から九州まで日本各地の落葉樹林内の明るい場所や草地に

群落をつくり、ほかの草が芽を出す前の3月頃に長さ12cm位巾4cm位の軟質の葉を2枚展開し、

高さ10cm位の花茎に直径6cm程になる桃紫色の美しい可憐な6弁花を1個だけ咲かせます。


この早春の美しい花は、古くより多くの人達に好まれて、和歌にもしばしば登場します。

近年は、他の山野草と同様に自生地が減少しつつあります。

ほかの草花が茂り出す頃には、葉が枯れ落ち来年の早春まで長い休眠に入ります。

僅か、2ヶ月しか姿を見せてくれません。


私の近くの自生地では、山の斜面で石がゴロゴロあり腐葉土が助けている場所にあります。

また、根っこが地中深くにあり、なかなか球根まで掘れないです。

仮に掘れても完全の状態ではないので、自宅へ持って来て植えても枯れてしまいますし、

その年は花や葉っぱも出しません。 そして、よほど条件が揃わないと絶えてしまいます。

まあ、一番適切なのは、タネを採って来て鉢にでも植えることでしょうかね。


このカタクリのタネは、面白いと言うか賢いです。

それは、落下したタネの表面には「 甘い粘液 」が着いており、蟻子がそれを巣へ運びます。

そして、粘液を舐めた後で廃棄をしまので、そのお陰で群生地の拡大が出来ている様です。

ですので、タネ袋が破裂する前に採取しないと、蟻子に先を越されてタネの採取は出来ません。


上手くタネが取得出来たら植えますが、最初の年に発芽した葉っぱは、「 何、これ! 」って感じです。


ネギの子供の様です。 そして、2年目からカタクリらしい葉っぱが出て来ますが


カタクリは発芽後に開花まで5年以上掛かりますので、管理が大変な山野草です。


私も自宅の山野草畑にタネを植えて育てています。


そんなカタクリですので、軽い気持ちでの自生地からの掘り起こしは止めた方が良いでしょう。


このカタクリにも、変種で「 白花 」が自然界にも時々、存在しております。


1群生地に1〜2本程度ですがね!


市販品で黄花がありますが、純国産品でなく北米やカナダ産を増殖した物です。


上記の文章の文献は、

「 別冊NHK趣味の園芸 山野草ハンドブック 」 NHK出版 ¥900円 
山野草100育て方のコツ 」 主婦の友社 ¥1.500円   より参考にしました。



次回は、千曲市のどこにあるか?を記載します。