今頃、手作り杏シロップへのお誘い 改訂2

今朝も、冷えた。

寒暖計は、−5度を示していたし


太平洋沖を通過した、低気圧の為に また 雪が積もった。

今回も 上雪(かみゆき)で、湿った重たい雪で

雪かきが大変でした。




さて、皆さんは 杏  アンズ  あんず って 知っていますか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BA

初夏の露(つゆ)の頃に、黄色く熟し 甘酸っぱくて 美味な 果物です。


こんな 果物ですが、 日本でも 数ヶ所程しか 収穫をする事が出来ません。

その中で、一番の産地 は 長野県の千曲市郊外 なのですよ!



所で、先日 市内にある県立歴史博物館の図書館へ行った時に

郷土史を書いた書籍に、 こんな 記事を発見しました。

1781年( 天明元年 ) 『 松代藩領内 仙石、若宮、徳間に杏を植えさせる。 』

つまり、約228年 も 前から この地方では 杏が 植えられていた様です。



さて、 今回は 杏のシロップ漬け について ご案内をしますね。


そう、 初夏に木で熟した あの、杏 を シロップ漬け した物です。


一般に、杏は 生食用 として 販売されていますが、 

この杏を 通な方は ジャム や シロップに 加工をして 楽しんでいます。


前回、 『 杏ジャムへのお誘い 』 でも 書きました様に
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20090211

杏は 他の果物に比べて 収穫後の持ち( 傷み )が悪いので

なかなか、新鮮な! いい物は 手に入りづらいのです。


そんな中、2004年頃より 自宅の杏を 用途別に 収穫した 樹上完熟の杏を

皆様へ 頒布する事を思い付き 始めましたら これ又 大変に喜ばれました。


そうですよね! 樹上完熟杏は 手間の掛かる収穫となり 一般の農家ではやりません!

木で熟してから、収穫して 荷造り していると、その間に追熟が進み

お客様が買い求める時は、柔らかくなってしまいます。


この為、樹上で色着き始めたら 収穫を行うので 本来の美味しさがありません。

私は、お客様の 用途別での収穫をしていますので

お陰様で、樹上完熟ファンは 南は、鹿児島県  北は、北海道までいらっしゃいます。


所で、そんな 樹上完熟杏を 買って頂いている方で 用途に付いてお聞きをしますと

ジャム用が6割程で 残りが 生食用が2割程 と焼酎漬けとシロップ漬け用で各1割でしたが

このシロップ漬けを、毎年にPRを始めたら 2割 〜 2.5割ほどに増えつつあります。


どうも、作った方々の感想ですと 『 ジャムより杏の味が濃くて美味 』 と聞いております。

ただ、毎年 ご注文を頂いているリピター様からは

杏を送達するまでのメールは来ますが、なかなか加工品の完成後 や ご賞味後の

お便りが少ないので、イマイチ 皆様にお誘い記事に書けないのが実状です。

もしかして、「 こんなに美味しい物は、独り占めにしたいのかもね!? 」 と 思います。


そんな中、あるリピター様からのメールをご紹介しますと


『 毎日早朝から、夜遅くまで、収穫、梱包、メールと、お疲れさまです。
本日、シロップ用10キロ、沢山のオマケ付で、受け取りました!うれしいーっ!!
10キロ入りの梱包は大変だったと思います。わがまま言って申し訳ありませんでした。
丁寧な梱包で、もぎたての綺麗な、シロップ漬けに最適な杏を届けて頂き、本当にありがとうございました。
明日は仕事が休みなので、**家秘蔵のレシピで、一日かけて作ります。
楽しい作業なんですよね♪ お体気をつけて、後半戦も頑張って下さい! 』


そして


『 素晴らしい杏をお送り頂き、本当にありがとうございました。
お陰さまで、こんなに美味しそうにできました♪
なんて綺麗な色なんでしょう!!
出来上がったシロップ漬けの瓶を並べて眺めるのは至福のひと時です。
第一弾は、既に冷蔵庫で、冷えておりますが、主人が一ヶ月は置かないとダメだというので、
まだ食べられません。本当にそんなに置かないと、いけないのでしょうか!?
去年、シロップ漬け他、保存食用に、小さな冷蔵庫を買いましたので、思う存分作れます。
ジャム用の到着も、楽しみに待っています。
暑い中、収穫、梱包作業、大変だと思いますが、お体に気をつけて頑張って下さい。 』


これが、茅ヶ崎の S 様 作の シロップ漬け です。


さて、本題の 杏シロップ漬け ですが

製作をする過程は、そんなに難しくはありませんが

ジャムの製作の様に、作り始めて 後で 次の作業を行うと言う事が 出来ないのが 欠点ですがね。

つまり、材料や道具を用意して 順序良く 最後まで 一気に仕上げる様になります。


そして、瓶の中で 熟成させてからなので、直ぐには食べられない!のです。

最低、1ヶ月は 冷蔵庫にて 逆さま保存が 望ましいと思います。

それから、杏のタネも入れますとタネの中から杏仁のエキスが出てきますので忘れないでね。

ただ、どうも 皆さんは 待ちきれずに 1週間や2週間頃から 

1本 そして、また1本って感じに 瓶を空けているらしいです。


究極は、初夏に加工をして 真夏の暑い時に 汗をかきながら 良く冷やしたシロップ

冷茶と一緒に頂くのが、一番とか?  また、これが 最高と 聞いています。

果物の缶詰の様に、残った汁も これ又、美味しいと聞いています。


シロップ漬け も 冷蔵庫に、逆さまにして保存をすれば 半年は 持ちます。

それ以降は、あのオレンジ色の実が、少し暗くなって来る様です。

但し、ジャムと同様に 瓶の煮沸消毒 と 中身を入れた後の煮沸が カギとなりますが!

お袋の所にある冷蔵庫には 未だ 去年のシロップ漬けが 保管されています。


さて、シロップ漬け に 用いる 杏とは どんな 杏 なのか?

それは、完熟一歩手前の 杏となります。

と、言うのは シロップ漬けでは、杏の実を 半分にして 瓶に入れるので

あまり、堅い状態( 色付いたばかり )では、タネが取れないのです。

かと 言って、柔らか過ぎると 高温の砂糖汁 と 共に瓶に入れて、

熟成をさせるので 完熟杏ですと、柔らかすぎて 溶けたり ふにゃふにゃになってしまい

本来の堅さがなくなり、舌の感触が悪くなってしまいます。


ですので、杏が到着したら 杏を触って 選別し 柔らか過ぎる杏は、ジャム用にして

即、行動をしなければなりません。 

折角、到着しても 用事等で出掛けていれば 杏はジャム用に変身してしまいます。


杏のジャムをマスターした方達は、シロップ漬けにチャレンジをしている様です。

さあ、この記事を見た方々  今年は、シロップ漬けに挑戦して見て下さいね。



明日(2/24)火曜日に 「 みどりのサポート隊 」 主催の 

2009年度最初の 使用済み割り箸の炭焼き作業 が 午前8時30分〜午後3時頃

戸倉温泉前の千曲川河川敷で行われます。

興味のある方や手伝いたい人は、お集まり下さいね。 お待ちしておりますよ!

但し、天候により翌日に変更される事もあります。


では、またネ!